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これでは、魔王閣下は超えられない

ラノベのおはなし。


MA棋してる!(1) (富士見ファンタジア文庫 み 2-1-1)

MA棋してる!(1) (富士見ファンタジア文庫 み 2-1-1)




 「抗いし者たちの系譜」の作者の新作でござい。ぱっと見、毛色が前シリーズとちがいすぎてビビる。
 前シリーズ↓

抗いし者たちの系譜 逆襲の魔王 (富士見ファンタジア文庫)

抗いし者たちの系譜 逆襲の魔王 (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: KIRIN
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2006/01/20
  • メディア: 文庫



 内容。よくあるテンプレ魔法少女が、「リリカルマジカル・・・」とか「ディバインーバスター!」とかいう代わりに将棋魔法で敵を追いつめるおはなし。

 目ざすところも、そこへのアプローチも、どういうことやりたいのか物凄くよくわかるんだが・・・ こ れ は な い。

 そもそも、ラノベコミックアニメといったエンターテイメント分野において、「子供」というのは「不合理」という符号だと私は考えてます。
 たとえば名探偵コナンにおいてコナンがあれだけ嗅ぎ回れるのは、子供故に見逃されてる場合が多いです。不合理、非常識な行動をとっても許される、そういう暗黙の了解が「子供」にはあるわけで。
 そして、魔法ってやつは、多くの場合、不合理非常識をかたちにしたような代物です。

 故に、子供という符号と魔法という符号は非常に親和性が高い。魔法少女が一ジャンルを築くに至ったのも納得できる話です。

 しかしながら、今作はその例からはずれます。
 なにせ主人公の魔法は「将棋魔法」。言うまでもなく、将棋ってやつは極めてロジスティックスなゲームです。
 加えて、その将棋魔法成立において、これまたロジスティックスなアプローチが主人公(小学5年生♀)によって成されてるわけで・・・。
例1
マスコット「将棋って交互に打つんじゃないの?」
主人公「発想の転換。対局じゃなくて詰め将棋だと思うことにした」
マスコット「まわりくどっ!」
主人公「しょうがない。こうでもしないと、交互に指すっていうルールの抜け道通れなかった」

例2
マスコット「主人公が棋譜の玉なら、自由に動けないんじゃないの?」
主人公「相手を棋譜に取りこまず、自陣側だけ構築した。これなら駒の相対位地変わらないから問題なし」

 とまあこんな感じで。
 そういうわけで、この将棋魔法ってやつは非常に「合理」的側面が強いです。作者は「将棋と魔法の親和性って高いと思います」と語ってます。それには同意。しかし、子供という符号の不合理性と噛みあわない。読んでて、常に据わりの悪い感じがします。


 それにしても、後書きで作者があげてる魔法少女の例がCCS・なのは・(多分)ファンシーララというところに作者の年代をかんじる。クリィミーマミや魔法使いサリーが挙がらない辺り若いよなぁ・・・というか挙げても読者がわからないのかorz 
 あと、作者のPS3が壊れたことにおどろきました。ソニータイマーが発動するくらい、PS3発売から時がたっているというのが信じられなくて。もう2年か・・・

















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